2019年5月28日火曜日

CF-S10のBIOS隠しタブを開放

概要

先日、Let's Note CF-S10を中古で購入しました。
このマシンはBIOSで機能制限が掛けられており、チップセット本来の性能が発揮できていない状態です。
そのため、BIOSの隠しタブを開放してみましたのでメモしておきますので、どなたかの参考になればと思います。

ちなみに、BIOSを書き換えるため、最悪の場合、PCが使用不能になります。試す場合は自己責任でお願いします。

設定環境

・CF-S10CYADR(https://panasonic.jp/pc/p-db/CF-S10CYADR_spec.html)
・Windows10 Pro 64bit

使用ソフト

・AFUWINGUIx64 3.09.03.1462
  必要ソフト:AMI AFU For Aptio 4/afuwin/64/afuwin64.zip
・UEFITool 0.25.1
  URL:https://overclocking.guide/download/uefitool-v0-21-5/
・HxD Hex Editor 2.2.1.0
・AMIBCP4.55.0070.exe

設定手順

1. 使用ソフトの準備
  使用ソフト欄のソフトを準備する。HxD Hex Editorのみ、インストールが必要。

2. 現BIOSのイメージファイルから、変更箇所を抽出
    ① AFUWINGUIx64.EXEを起動し、「Information」タブの「Save」ボタンクリックする。
     

    ② ファイル名を"BIOS_ORIGIN.rom"として任意の場所に保存して閉じる。
    (ファイル名は分かりやすい名前なら任意でOK)

    ③ UEFITool.exeを起動後「File」⇒「Open image file...」をクリックし、②で保存した"BIOS_ORIGIN.rom"を開く。

    ④ 下図の赤枠部分が表示されていることを確認する。

    ⑤ 「File」⇒「Search...」をクリックする。

    ⑥ 「GUID」タブを選択後、
   ・GUID:"899407D7-99FE-43D8-9A21-79EC328CAC21"
   ・Search scope:"Header and body"
   として、OKボタンをクリックする。

    ⑦ 下図赤枠部分に結果が表示されていることを確認し、それをクリックする。
    クリック後、「Structure」欄の該当箇所が選択される。

    ⑧ ⑦の選択個所を展開し、「Compressed section」を選択後、右クリック。
    「Extract body...」をクリックする。

    ⑨ ファイル名を"Compsec"として任意の場所に保存する。
    (ファイル名は分かりやすい名前なら任意でOK)
    ※ ツールは終了しないこと!

3. 変更箇所をバイナリエディタで編集
    ① HxDエディタを起動し、「Search」⇒「Find」をクリック。

    ② 「Hex-values」タブを選択後、
    ・Search:0100010100010101
    ・Search direction:All
   として、OKボタンをクリックする。

    ③ 下図の通り、該当箇所が選択されること、それ以外に該当箇所がないことをF3ボタンを押して確認する。

    ④ ③の該当箇所を、
        変更前:0100010100010101
        変更後:0101010101010101
        に変更する。赤字箇所が隠しタブを表示する部分に当たる。

    ⑤ 「File」⇒「Save」メニューをクリックする。(Compsecに上書き保存)

4. 編集したBIOS変更箇所を書き込み
    ①  2.⑨まで使用していたUEFITool.exeに戻り、下図の選択個所で右クリックし、「Replace body...」を選択する。

    ② 3.⑤で書き換えた"Compsec"を選択し、「開く」ボタンをクリックする。

    ③ 「Structure」欄の「Action」列に、RemoveとReplaceの記述が出ているのを確認し、「File」⇒「Save image file...」を選択する。

    ④ ”bios_change”という名前で保存する。(BIOSアップデート用のromファイル)

    ⑤ 再度保存したファイルをロードするため、「Yes」をクリックする。

    ⑥ GUID:"899407D7-99FE-43D8-9A21-79EC328CAC21"の、
  「Structure」欄「Text」列が、「Setup」となっていることを確認してツールを閉じる。

    ⑧ AMIBCP4.55.0070.exeを起動し、「File」⇒「Open...」を選択する。

    ⑨ "bios_change"ファイルを開く。

    ⑩ 問題なくステータスが表示されていることを確認し、ツールを閉じる。

    ⑪ AFUWINGUIx64.EXEを起動し、「Information」タブの「Open」ボタンクリックする。

    ⑫ "bios_change"ファイルを開き、「Setup」タブを選択し、下図赤枠にチェック後、
  「Progress」タブを選択して、「Flash」ボタンをクリックする(図が分かりにくくてすみません)。
        ※ 「Flash」ボタンクリック後、BIOS書き換えが始まるため、他のアプリケーションは閉じて、書き込み中は極力PC操作を控える

    ⑬ 「Flash」ボタンクリック後、最終確認画面が表示されるため、「OK」をクリックする。

    ⑭ 正常終了した場合、下図のように、BIOS Mapが全てVerifyとなる。「Exit」をクリックして終了。

    ⑮ PCを再起動し、「Panasonic」ロゴ表示中に"F2"を連打してBIOS画面に入る。
    書き換え成功していた場合は、「デバッグ」「チップセット」タブが表示されているはずです。

参考

http://blog.livedoor.jp/oyaji_trader/archives/79317081.html
上記、参考にさせていただきました。ありがとうございます。


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