2021年9月28日火曜日

HHKB Professional2 PD-KB400B 改造(BlueTooth接続、キーマップ変更)

概要

HHKBの現行モデルはBlueTooth接続とキーリマップが可能ですが、古いモデルはキーリマップ出来ないと知らずに中古購入してしまいました。しかし、「純正の背面スイッチだけでは使い物にならない」と思っていたら、キーリマップ機能を追加する方法がありましたので、今回はこちらをまとめます。

【改造による追加機能】
・キー打音静音化(主観による)
・キーリマップ機能
・バッテリによるBlueTooth通信機能

【改造によるデメリット】
・背面スイッチによるリマップが出来なくなる。
・BlueTooth通信時は、本体にあるUSBポートが使用できなくなる。(仕様らしい)

改造に必要な物

・HHKB Professional2 (PD-KB400B)
・HHKB ble MOD upgrade module(購入ページ)
・キーキャップ引き抜き工具。(引き抜ければ何でもOK)
・リチウムポリマーバッテリー(購入ページ)。容量は任意
・はんだスリーブ(購入ページ)。半田付けスキルと道具があれば不要。
・PC(実行時の環境はWindowsでしたが、Macでもいけると思います)
・Oリング(適当にメルカリで購入。HHKB用となっていればよほど問題無し)
全部で改造費1万円前後です。結局費用嵩みますが、中古で1万円程度で入手できるため、現行機種よりは安いです。

手順

1. キー打音静音化
 ①キーキャップ引き抜き工具を使用して、キーを全て抜きます。外したキーを元の配列と同じように保管しておくと、戻す際にスムーズです。
  

  スペースキーは横幅があるため最後に回して、左右からつかんで引くと抜きやすいです。
        (実質は青丸箇所でタイプしており、左右の赤丸は支持)
  


②全てキーを外したら、本体をひっくり返します。
  
  
 ③青丸のネジを3本取り外し、下図②のようにずらした後、本体をひっくり返します。この時点では内部でフレキシケーブルが繋がっているため、ひっくり返す際は、上下のパーツを掴んでひっくり返してください。
  

 ④ひっくり返した下図で、キーボード部分を若干持ち上げて矢印方向にずらします。結構フレキシケーブルが短いため、ずらしすぎに注意してください。
  

 ⑤ずらしたところで、内部基盤と繋がっているフレキシケーブルを抜きます。結構硬いにもかかわらず、左右からドライバなどで押す窪みもありません。自分はキリで、左右から少しずつこじって抜きました。
  
  
 
 ⑥下図は取り外したキーボードです。赤丸のネジ16本を抜いてから、基盤と外枠を持ちながらひっくり返します。ネジはフレキシケーブルの裏にもあるため注意です。
  

 ⑦キーボードと外枠を分離します。ゆっくり真上に持ち上げて外します。
  
  

 ⑧外枠からキーの押下パーツを取り外します。10円などで下図赤枠の爪を内側に押してやれば割と簡単に外れます。
  

 ⑨外した押下パーツにOリングを嵌めます。全パーツに嵌めるのは根気が入ります。あと、Oリングはしっかり奥まではめ込んでください。そうしないと完成後キー入力が効かなくなることがあります。実際、私はキー入力効かなくなり、故障したかと焦りました。。なので、今更ですがあまりおすすめしない改造です。
  

 ⑩押下パーツを嵌め込みます。Tabなどのパーツは若干異なりますがあまり迷うことなく、外した時とは反対側から、「カチッ」と鳴るまで嵌めてやればOKです。
  

2. 基盤交換し、BlueTooth化
 1.⑤の状態まで戻ります。
 ①下図オレンジの丸箇所が純正基盤ではねじ止めされているため取り外し、緑丸箇所でとめれているため、赤矢印の方向に力を入れて取り外します。ネジ外せば力をかけず取り外せます。その後、KBDFans特製の基盤を嵌め込みます。撮り忘れのため、下図は特製基盤を差し替えた図です。
  

 ②バッテリーを取り付けます。オレンジ丸箇所にコネクタを取り付けるため、バッテリとコネクタ側の線を半田付けする必要があります。私はハンダごてがなかったので、はんだスリーブを使用。赤丸の中にはんだが内蔵されていて、ライターなどで炙ってやれば、結線できるという優れものです。
  
  下図が結線後です。若干焦げてしまいましたが問題なく動作しました。。
  あとはバッテリとケーブルを絶縁テープなどで固定します。
  
 ③1.⑤の逆手順でキーボードを組み立てます。組み立てたあと、BlueToothを有効にするには下図のスイッチをONにしてやればPC側で自動検出されるので、ペアリングします。なお、BlueToothスイッチは奥まっているため、指が届きません。ここは改良の余地ありです。
  
 ④WindowsPCで試しに検出されているかを見てみました。下図の通りばっちり認識されています。あとはクリックしてペアリングするだけでBlueTooth化完了です。
  

3. キーリマップ
 ①以下のURLにアクセスし、HHKBのキーボードを選択します。
  URL:YD Keymap Builder
  
  
  
 ②リマップはリマップ前後キーを押下する、プルダウンから選択する方法の二つがあります。全部英語かつ、所々中国語?のインタフェースですが、ニュアンス掴めば直感操作できるレベルのクオリティだと思います。
  (a)リマップ前後のキーを押下してリマップする方法
       
       ※ 緑枠をクリックすれば、前の設定をロードできる。
           黄色枠でレイヤー別に設定可能。

  (b) プルダウンメニュー選択でリマップする方法
    
       ※ MODS_KEYでCtrlなどの修飾キーを付与できる。
                メニューは英語表記なので、なんとなくで設定できるレベル。

 ③リマップ終了後、設定ファイルをダウンロードする。
  

 ④HHKBを、ESCを押しっぱなし状態でPCに接続する。これでUSBストレージとして認識されるため、③でダウンロードしたファイルを、ストレージ内の同名ファイルに上書きする。これで、キーマップが設定したものに変わっているはず。現行機種は持っていないので比較できないが、設計自由度は
  


2019年6月20日木曜日

CF-S10 Windows10アップグレード

概要

公式では、Windows10への無料アップグレードは終了した旨アナウンスがありましたが、他所で、正規Windows7のOSが入っているPCなら、Windows10にまだ無料アップグレード可能という情報を見かけました。

そのため、Let's Note CF-S10のOSを、Windows 7 Pro ⇒ Windows 10にアップグレードしてみました。結論から言うと、2019/5/15現在でも、無料アップグレード可能です。

若干手間取りましたので、どなたかの参考になればと思い、メモしておきます。

設定環境

・CF-S10CYADR(https://panasonic.jp/pc/p-db/CF-S10CYADR_spec.html)
・Windows7 Pro SP1

使用ソフト

・Windows10 インストールファイル
  URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
・CF-S10 Windows8アップデートドライバ(ホイールパッド)
      URL:http://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/docs/003377?no=10&q=CF-S10+windows8&score=0.421123027801514&sri=5507174&tm_org=2
・Realtek PCIE CardReaderドライバ
      URL:https://mega.nz/#!hChDQCbR!K9vdQTfNB36Uf79wW_NYKK9PQMyF304JrN4Z7zBCL-A

設定手順

1. Windows 10インストール
    ① 以下のURLから、ツールをダウンロードして実行。
   URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
   

    ② 「同意する」をクリック。
   

    ③ 「このPCを今すぐアップグレードする」を選択して「次へ」をクリック。
   

    ④ 「同意する」をクリック。
   

    ⑤ 赤枠ソフトがWindows10と非互換のため、手動でアンインストールしてから「情報の更新」をクリック。
   

    ⑥ 今回は、引き継ぐ情報がなかったので、「何もしない」を選択して「次へ」をクリック。
   

    ⑦ ⑤と同じく、赤枠ソフトが非互換のため、手動でアンインストールしてから「情報の更新」をクリック。
   

    ⑧ 下図の画面が出たら、「インストール」をクリック。
   

    ⑨ あとは、ひたすら待ちます。自分の場合は2時間程度かかりました。
   

2. ドライバの再インストール
    ① デバイスマネージャを確認すると、「Realtek PCIE CardReader」が正常動作していないようなので、再度インストールします。
    

    ② 下記URLからzipファイルをDL&解凍後、「.exe」ファイルを実行してインストール。
      URL:https://mega.nz/#!hChDQCbR!K9vdQTfNB36Uf79wW_NYKK9PQMyF304JrN4Z7zBCL-A
   

    ③ 正常にインストールできた場合、デバイスの!マークが消えているはずです。
   

    ④ 自分のマシンは、「フラットパッドとの通信に失敗したため・・・」というエラーが多発したため、ホイールパッドユーティリティを再インストールしました。なお、Windows7のドライバでは改善しないため、下記URLの通り、Windows8用のドライバをインストールしました。こちらで正常動作しています。
      URL:http://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/docs/003377?no=10&q=CF-S10+windows8&score=0.421123027801514&sri=5507174&tm_org=2
   

参考

上記、参考にさせていただきました。ありがとうございます。

2019年5月28日火曜日

CF-S10のBIOS隠しタブを開放

概要

先日、Let's Note CF-S10を中古で購入しました。
このマシンはBIOSで機能制限が掛けられており、チップセット本来の性能が発揮できていない状態です。
そのため、BIOSの隠しタブを開放してみましたのでメモしておきますので、どなたかの参考になればと思います。

ちなみに、BIOSを書き換えるため、最悪の場合、PCが使用不能になります。試す場合は自己責任でお願いします。

設定環境

・CF-S10CYADR(https://panasonic.jp/pc/p-db/CF-S10CYADR_spec.html)
・Windows10 Pro 64bit

使用ソフト

・AFUWINGUIx64 3.09.03.1462
  必要ソフト:AMI AFU For Aptio 4/afuwin/64/afuwin64.zip
・UEFITool 0.25.1
  URL:https://overclocking.guide/download/uefitool-v0-21-5/
・HxD Hex Editor 2.2.1.0
・AMIBCP4.55.0070.exe

設定手順

1. 使用ソフトの準備
  使用ソフト欄のソフトを準備する。HxD Hex Editorのみ、インストールが必要。

2. 現BIOSのイメージファイルから、変更箇所を抽出
    ① AFUWINGUIx64.EXEを起動し、「Information」タブの「Save」ボタンクリックする。
     

    ② ファイル名を"BIOS_ORIGIN.rom"として任意の場所に保存して閉じる。
    (ファイル名は分かりやすい名前なら任意でOK)

    ③ UEFITool.exeを起動後「File」⇒「Open image file...」をクリックし、②で保存した"BIOS_ORIGIN.rom"を開く。

    ④ 下図の赤枠部分が表示されていることを確認する。

    ⑤ 「File」⇒「Search...」をクリックする。

    ⑥ 「GUID」タブを選択後、
   ・GUID:"899407D7-99FE-43D8-9A21-79EC328CAC21"
   ・Search scope:"Header and body"
   として、OKボタンをクリックする。

    ⑦ 下図赤枠部分に結果が表示されていることを確認し、それをクリックする。
    クリック後、「Structure」欄の該当箇所が選択される。

    ⑧ ⑦の選択個所を展開し、「Compressed section」を選択後、右クリック。
    「Extract body...」をクリックする。

    ⑨ ファイル名を"Compsec"として任意の場所に保存する。
    (ファイル名は分かりやすい名前なら任意でOK)
    ※ ツールは終了しないこと!

3. 変更箇所をバイナリエディタで編集
    ① HxDエディタを起動し、「Search」⇒「Find」をクリック。

    ② 「Hex-values」タブを選択後、
    ・Search:0100010100010101
    ・Search direction:All
   として、OKボタンをクリックする。

    ③ 下図の通り、該当箇所が選択されること、それ以外に該当箇所がないことをF3ボタンを押して確認する。

    ④ ③の該当箇所を、
        変更前:0100010100010101
        変更後:0101010101010101
        に変更する。赤字箇所が隠しタブを表示する部分に当たる。

    ⑤ 「File」⇒「Save」メニューをクリックする。(Compsecに上書き保存)

4. 編集したBIOS変更箇所を書き込み
    ①  2.⑨まで使用していたUEFITool.exeに戻り、下図の選択個所で右クリックし、「Replace body...」を選択する。

    ② 3.⑤で書き換えた"Compsec"を選択し、「開く」ボタンをクリックする。

    ③ 「Structure」欄の「Action」列に、RemoveとReplaceの記述が出ているのを確認し、「File」⇒「Save image file...」を選択する。

    ④ ”bios_change”という名前で保存する。(BIOSアップデート用のromファイル)

    ⑤ 再度保存したファイルをロードするため、「Yes」をクリックする。

    ⑥ GUID:"899407D7-99FE-43D8-9A21-79EC328CAC21"の、
  「Structure」欄「Text」列が、「Setup」となっていることを確認してツールを閉じる。

    ⑧ AMIBCP4.55.0070.exeを起動し、「File」⇒「Open...」を選択する。

    ⑨ "bios_change"ファイルを開く。

    ⑩ 問題なくステータスが表示されていることを確認し、ツールを閉じる。

    ⑪ AFUWINGUIx64.EXEを起動し、「Information」タブの「Open」ボタンクリックする。

    ⑫ "bios_change"ファイルを開き、「Setup」タブを選択し、下図赤枠にチェック後、
  「Progress」タブを選択して、「Flash」ボタンをクリックする(図が分かりにくくてすみません)。
        ※ 「Flash」ボタンクリック後、BIOS書き換えが始まるため、他のアプリケーションは閉じて、書き込み中は極力PC操作を控える

    ⑬ 「Flash」ボタンクリック後、最終確認画面が表示されるため、「OK」をクリックする。

    ⑭ 正常終了した場合、下図のように、BIOS Mapが全てVerifyとなる。「Exit」をクリックして終了。

    ⑮ PCを再起動し、「Panasonic」ロゴ表示中に"F2"を連打してBIOS画面に入る。
    書き換え成功していた場合は、「デバッグ」「チップセット」タブが表示されているはずです。

参考

http://blog.livedoor.jp/oyaji_trader/archives/79317081.html
上記、参考にさせていただきました。ありがとうございます。


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